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気鋭のデータサイエンティストとして活躍する松本健太郎氏が、R&D部門の牽引役として株式会社デコムに4月から参画した。

デコム入社後は"インサイトを発見するためのデータアナリティクス手法"の開発を担う。

松本健太郎氏の紹介

松本氏はこれまで、デジタルマーケティングと人工知能を交差させたシステムの開発に従事してきました。その研究成果は学会で発表されるなど、高い評判を呼んでいます。

また野球、政治、経済、文化など、さまざまなデータをデジタル化し、分析・予測することを得意とし、テレビやラジオ、雑誌にも登場しています。特にセイバーメトリクス(野球の統計解析)は精度が高く、誰も予想しなかった2016年のセ・リーグ広島優勝をデータから導きました。

そうした知見を活かして、「誤解だらけの人工知能(光文社)」「グラフをつくる前に読む本(技術評論社)」など、データサイエンス、人工知能に関する書籍を刊行しています。

4月には新たに「AIは人間の仕事を奪うのか?(CR研究所)」という書籍を刊行する予定で、現在もっとも注目を集めているデータサイエンティストの1人だと言えます。

 

ビッグデータでインサイトを導けるのか?新たな挑戦

私たちデコムとビッグデータって、相性良いんですか?と思われるかもしれません。実は、データ分析の難しさに纏わる、こんな話があります。

エイブラハム・ウォルドというハンガリー出身の数学者をご存じでしょうか。彼は第二次世界大戦当時、効率的な魚雷の発射法やミサイルの空力効率など、さまざまな問題の分析に従事していました。

そんなある日、爆撃機を強化する装甲が必要な場所の優先順位を考える任務に就くことになりました。

無事に帰還した爆撃機の破損状況を調べた結果、爆撃機の損傷にはパターンがありました。翼も胴体も蜂の巣のように穴が開いていましたが、コックピットと尾翼にはその傾向がありませんでした。

このデータを見た軍関係者は、多くの穴が開いていた機体部分に装甲を施すことを提案しました。しかしウォルドは今手元にあるデータが「帰還した爆撃機のデータ」のみであり、「帰還しなかった爆撃機のデータ」が含まれていないことに気付きました。

帰還した爆撃機のコックピットと尾翼に穴が開いていないのは、そこを撃たれたら帰還できないからではないか? 帰還した爆撃機の損傷場所は、撃たれても帰還できる部分なのではないか? という仮説をウォルドは立てたのです。

ビッグデータの役割は、まさに「爆撃機の破損状況の調査」にあたります。機械学習を用いれば、人間を上回る精度を誇るでしょう。しかし、現状は”無いデータ”に対する洞察や仮説は持てません。松本氏は、これを「データ分析の限界」と呼んでいます。

 

一方、私たちデコムには、人間を見に行くことで、今まで見えなかった人間のインサイトを導く技術があります。

デコムの技術があれば、見えないデータを見に行くことができるのではないか? そうなると、データ分析の限界を乗り越えることができるのではないか? もし、それが可能になれば、世界を変えるような新しい発見を、私たちの手で生み出せるのではないか?

もしかしたら、デコムだからこそ実現するデータ分析、デコムにしかないビッグデータが世の中を変えるかもしれない。そのような熱い想いから、松本氏の株式会社デコムへの参画が決まりました。株式会社デコムに参画した松本氏が生み出す新たな化学反応にご期待ください!

 

松本健太郎氏のコメント

インサイトリサーチに定評のある株式会社デコムに参画できたことを非常に嬉しく思います。

株式会社デコムには、インサイトリサーチに関する膨大な知見と、それらを支える膨大なデータが眠っています。私の役割は、そうしたデータを使って、今まで見つけられなかった新たな発見を得ることです。

ただしデータサイエンスは、あくまで1つの手段です。私のお仕事は、定量・定性的なデータを使ってオポチュニティを発見し、インサイトを明らかにし、アイディアを開発することだと考えています。

この文章を読まれている皆様とお会いできることを、心から楽しみにしております。

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