2020.01.08

2020年代は「だいたいいんじゃないですか?時代」から、次の次元へ

「私は何のために生きるんですか?」 意味を探す時代

セミナーなどの公開の場でインサイトに関する話をすると、質疑応答でこんな質問をされることがあります。
「『だいたい、良いんじゃないですか? 時代』がこのまま進んでいくと、世界はどうなるのでしょうか?」
そういった問いに対しては、私は次のように答えます。

「私は何のために生きるんですか? 時代」になると。

既に、そのような時代になりつつあると考えるべきなのかもしれません。
読者の中で、今日一日の生命の不安と、快適な生活に対する不安を感じている人はいるでしょうか?これこそ、人類が地球に生まれて以来「こうなったらいいな」と願ってきたことです。それが今、日本を始めとして世界の多くの国々で実現してしまいました。

こうして生命を脅かす問題は感じられることがなくなりました。そして、人間は新たな問題を求めてさまよい始めました。では、求められているものは何なのでしょうか?まだはっきりと言葉にならないその「生きる意味」を探す動きも目立ち始めました。

例えば、ビジネスの領域では、「パーパス」という言葉がもてはやされています。そのブランドのパーパス、すなわち存在意義は何なのかを考えることが必要というわけです。改めてそれを意識し、必要ならば定義することが、「何のために」が見えない今だからこそ、求められています。

また、「ソーシャルグッド」や「SDGs」への関心も高まっています。ソーシャルグッドとは、明確な定義はありませんが地球環境やコミュニティへの貢献、貧困や差別の解消といった社会にとって良い意味を持つ行動で、近年は企業やブランドのPRのテーマとして多く用いられます。SDGsは「Sustainable Development Goals」の略称で、日本語に訳すと「持続可能な開発目標」。2015年に国連総会で採択されています。世界を変えていくための行動指針として17の目標が掲げられ、政府はもちろんですが、企業においてもこのような大きなテーマに取り組もうとする動きがあります。

いずれも、自らが「なぜ存在しているのか」「何をすべきなのか」が見えにくくなっている今だからこそ、注目を集めているのです。

見えない欲求を明らかにするインサイトの方法論が力に

そんな新しい次元に進みつつある世界の中で、「人間を見に行く」という考え方、そして見えない欲求を明らかにするインサイトの方法論は、力になります。本当に人が求める「生きる意味」を解き明かすためのカギを握っているのです。
自分でも自覚できない欲求の姿を明らかにする。そして、真に求められるアイデアを得る。それを実現していく。先を見通せずにいる人々にとって、大きな力になるはずです。

その力をこの世界で活かすためには、何が必要なのか?何をすべきなのか?これから先も、それをずっと問い続けていこうと思います。
人間はもっとできる、やれることがある。そう信じて、未来を面白くするために全力を尽くしたい。2020年代の幕が開けた、いまの私たちの想いです。

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