2020.02.18

2020年のモテ男子!なぜキュレーター系男子はモテるのか?

モテたい。それは、生き物のDNAに組み込まれた、いわずもがなの最大の欲求の一つです。モテたいとまではいわずとも、「好かれたい」という思いは誰しもが持っているはずです。

もちろん、人間のどのような特徴や特性を好きになるかは、百人いたら百人の趣味嗜好があり、千差万別です。なので、あくまで「最近の」一つの類型の話としてですが、モテる男子の傾向として「キュレーター系男子」というジャンルがあるようです。

キュレーター系男子とは、美術や文学、音楽といった分野で好きな事を突き詰め、自らの知識や培った審美眼などを活かして美しいものや優れたものを“キュレーション(収集・整理・要約・公開)”している人たちの総称です。

これまでも「草食系」など様々な男性の類型化がありましたが、今、特にハリウッド女優の間で、自分と同じ俳優業でも、大金をつかんだ投資家でも、実際に創造するアーティストでもなく、このキュレーター系の男性を恋人として選ぶ事例が多いようです。

これは、世の中一般に顕在化している話とはいえないかもしれませんが、こうしたセレブの動向は、ある種の世情を反映したプロトタイプとも考えられます。

キュレーター系男子が、こうした女性たちの思いにささるのは何故なのでしょうか。その背景について考察してみました。

「知性」と「美意識」の空気を身にまとっていたいという欲求

私たち株式会社デコムの運営しているサービス「Trend banK」に、「キュレーター系男子」がモテる理由に迫れそうな事象を発見しました。

キュレーター系男子1

この事象からは、「ただ美しいだけでなく、知的雰囲気、空気を身にまとっていたい」という欲求が垣間見られます。

目先の「役立ち」ではなく、先々の「意味」を求める時代

美術館やアートギャラリーに勤めるキュレーターは、一見地味な職業ですが、アートや美術に関する専門的な知識、アートビジネスの厳しい世界を渡っていくためのビジネス感覚と社交性、さらには高い審美眼を持ち合わせていなければやっていけません。

つまりキュレーターは、自らの創造性に身を任せて0から創造するアーティストとは異なりますが、かなり高度な「知性」と「美意識」、が要求される職業なのです。

ハリウッド女優の周りには、イケメンの俳優が溢れ、何事にも金に糸目をつけない富豪が数多くいる(こちらは少し想像ですが…)にもかかわらず、そうした目先の欲求には従わずに、より豊かな人生を与えてくれそうな「知性」と「美意識」を兼ね備えた「キュレーター系男子」を彼女たちは選ぶのです。

もっと言えば、女優達はそういった人間がもつ「知的雰囲気」の中に身を置き、それを自分の身にもまといたいと考えているといえるでしょう。

ハリウッドの人々が、環境問題も含めたSDGsの価値観に敏感なことは、彼らがプリウスに乗ったことが一つの要因となり世界的に大流行した事実、アカデミー賞でのLGBTに関するメッセージ性の高い受賞コメントからもうかがえます。

そうした彼女たちにとって、深い教養に裏打ちされた「知性」と「美意識」を併せ持つ「キュレーター系男子」は、ほぼ完全に自らの知的好奇心を充たしてくれる存在といえるでしょう。

また、このような「キュレーター系男子」がもつ「知性」や「美意識」に魅力を感じるのは、ハリウッド女優だけではありません。

キュレーター系男子2

少し目を転じると、今やアートにかかわる人間だけでなく、ビジネスパーソンにもより総合的な教養が求められる時代です。

2017年のベストセラーにも、山口周さんの「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?」がありました。美術系大学院に幹部候補を送り込むグローバル企業があるなどの現状を踏まえ、「論理的思考」に代わるビジネスにおける武器としての「美意識」がいかに大事で、それをどのように鍛えるかについて論じておられます。

すぐに役に立ちそうなMBAなどの資格ではなく、今後意味がありそうな「美意識」、あるいは一見ビジネスには関わりのない総合的な教養を選ぶことが、いかに重要で有意義なことであるか。

すべてが考え尽くされコモディティが溢れる世の中において、ビジネス文脈での知や論理性だけなく、人類の長い営みの中で育まれてきた総合的な教養がなければ、新たなイノベーションは生まれないと考えるのは必然ともいえるでしょう。

少し話がそれましたが、「キュレーター系男子」が併せ持つ「知性」と「美意識」は、ただ他者の知的好奇心を喚起するだけでなく、全く新たなイノベーションにも用いられているといえそうです。それは論理的に「役に立つ」という判断だけでなく、直感的に「意味がある」という判断も求められるからです。

つまり、「キュレーター系男子」は、直感的に「意味がある」ということへの判断が求められる時代においては、希少価値の高い「知性」と「美意識」を併せ持つ、最も魅力あふれる人間の一つの類型といえます。もちろん彼らは、その能力の多くをアートに捧げているのはいうまでもありませんが。

彼らのようなタイプの人間を女性たちの間だけでなく、ビジネスの世界でも魅力的に映るのは無理もありません。大変悔しいですが。。。

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