アイデアが面白くない、の基準って何?
「なんとなく面白くない」の本質を説明します。
成熟したカテゴリーにおいて、アイデアが面白いか面白くないかは、
「既存路線の上での進歩のアイデア」なのか、
「新たな路線を生み出す路線変更のアイデア」なのか、で決まっているのです。
カテゴリーが生まれて間もない場合は、進歩でも消費者に価値を感じてもらえます。
しかし成熟してくると、進歩に消費者は価値を感じないからです。
イノベーションとは、路線変更
「ストーリーとしての競争戦略」などの著者である一橋大学大学院教授の楠木建氏は、イノベーションについて次のような趣旨のことを述べています。
イノベーションの日本語訳の「技術革新」は、本質を表現していない。
技術は日進月歩、つまり進歩というのは「既存の路線」の上で起こることであり、それはイノベーションではない。
新たな路線を生み出すこと「路線変更」がイノベーションなのだ。
会いにいけるアイドル、〆まで美味しい鍋つゆ等の「路線変更」の例
◎AKB48/秋元康氏
既存路線 : 会えないアイドルへの憧れ
新路線 : 会いにいけるアイドル
◎ディズニーランド/ウォルト・ディズニー氏
既存路線 : 子供が楽しむ遊園地
新路線 : 大人が夢中になれる場所
◎〆まで美味しい鍋つゆ/ミツカン
既存路線 : 鍋の味のバリエーション
新路線 : 〆まで美味しい鍋つゆ
◎白髪に変えるワックス/シルバーアッシュ
既存路線 : アンチエイジング(白髪を隠す)
新路線 : エイジングを楽しむワックス
面白くないことの事前共有
みなさんが担当しているカテゴリーにおける「既存路線」って何でしょうか?
あらかじめ「既存路線」の仮説を出し、それを上司の方やチームで共有しておけば、面白いこと=新路線を見つけられる可能性は高まります。
ガラケーからスマホへ
一生懸命ガラケーを進歩させている間にスマホが登場し、一気に市場はスマホの戦いに変わりました。
もし、あなたのカテゴリーが進歩では価値が出しにくい成熟した状況なら、路線変更のアイデア開発が必要です。
デコムと一緒に、新路線を生み出しませんか?
具体的なプロジェクトの進め方
1)新路線を生み出したい領域を設定する
2)既存路線の仮説だしを行う
3)スペースファインダー※を行い、市場のホワイトスペースを見つけ出す
4)ホワイトスペースに対して新路線名をネーミングする(=ひとこと化メソッド※の活用)
※スペースファインダー
競合も気づいていない「市場のホワイトスペース」を発見する方法とは?
※ひとこと化メソッド
優れたアイデアは、ひとことで表現できる。
その強い「ひとこと」を導きだすデコムの独自メソッドです。