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【連載22回目】デコム入社1年目 デコム入社1年目 ぴかりんのファーストペンギンについて語ってみた!

皆さんこんにちは、千葉の某遊園地の新しいエリアに行きたすぎて夢に出てきました、ぴかりんです。
アトラクションも非常に楽しそうなので行きたいなぁと日々思いは募るばかりです。一緒に行ってくれる方募集しております。笑

前回までのぴかりん
【連載21回目】デコム入社1年目 ぴかりんのグリーンリカバリーについて語ってみた!

さ~てさてさて今回は、デコムでとっても大事にしている「ファーストペンギン」についてお話します。この話をするにあたっては・・・私が入社を決めた時のお話からさせていただきます・・・。

「n=1の行動?ファーストペンギン?つまりデコムでは、トレンドとかよりも人がやってるわけわかんない行動を重要視してるってことっすか?」
2019年1月。デコムの調査方法について学んでいる時である。企業が想定してない使い方をしている人だったり、その人が独自で行っている行動をメインに調査を進めていくというのはよくわからなかった。

「そう、デコムでは新奇事象って呼んでるんだけどね。人とは変わった行動だったり、作り手側から見ると想定していない使い方をしている人に対して、調査を行うんだよ。その人たちが行う行動から価値を引っ張ってきて結果としてインサイトを深堀していくってわけ。」

先輩は、誇らしげに語っていた。しかし、初めてデコムの説明を聞いた方と同じ反応をぴかりんはしていたと思う。

「ちょっと、この人何言ってるかわからない・・・」

おそらく、私の顔を見て先輩は察したのであろう。『あ、こいつ理解してないな・・・』と。そんな私に先輩はこう問いかけた・・・。

「新奇事象つまりはn=1の行動にフォーカスしてる理由ってわかる?n=1っていうのはファーストペンギンともいわれたりするよね?」

ぴかりんはこう答えた。
「いや、わかんないっす。なんか素人感覚ですけど、最近のトレンドとか調査してそれに乗っかるほうが良いビジネスになりそうな気がしますけどねぇ。だって、流行ってるんすよ!もうそれが。。。」

あー、なんか先輩ニヤニヤしてるんですけど、怖いんですけど・・・。

「いい答えだ。デコムではトレンド情報はもちろん集めるけどもそれよりも新奇事象(n=1)に着目をして調査をしている。それはなぜか?答えは、新奇事象(n=1)は何かに対して不満や足りていないものを自分で補っている行動だと考えているからだ!そのような、一人だけしか行っていない行動をしている人を新奇事象(n=1)!いや、巷ではファーストペンギンと呼ぶ!」

当時のぴかりんは、【ファーストペンギン】について独自の調査を始めたのである・・・。

勇敢なる一匹目

まず、ぴかりんは【ファーストペンギン】の意味について調べることにしました。

ファーストペンギンとは、集団で行動するペンギンの群れの中から天敵がいるかもしれない海へ餌を求めて最初に飛び込む1羽のペンギンのことを指すとのこと。転じてその勇敢なペンギンのようにリスクを恐れず初めてのことに挑戦するベンチャー精神の持ち主をアメリカでは敬意をこめてファーストペンギンと呼ぶそうです。

・・・関係なくね?勇敢な一匹目と何が関係あるんだろ?

「あ~、それ見るとこ違います。勇敢より一匹目のほうです。」
お、久々登場分析官の方!つまりはどういうことだ?

「つまりは、集団生活の中の一人目を見つけることがデコムでは大事ということです!架空の平均だけ見るのではなく、行動を分析することによって人が何を求めているのかを発見していくのがインサイトなんですよ~!」

なるほどね、シンプルに想像するだけじゃ人が何考えてるかわからんから、実際の人の行動をヒントにするってわけね。【一人目=たった一人】ってことか。

平均よりも一人の行動

とはいえ、ぴかりんには疑問が残る。
「とはいえ、一人の行動から探すよりも世の中である程度の流行りから商品を探していった方が楽なんじゃないっすか?」

分析官は興奮気味にご説明してくれました。

「それでは大ヒットは生まれないんです!トレンド情報を読み取って今こんなことが流行ってる!から商品などを作るともうすでにどこかの企業が実際に実行しているものなので2番煎じになってしまいますよね?例えば、タピオカなんかはヒットしてからドカンと売れて色々な企業がお店を出したり、タピオカ商品を作りましたが、すぐにだいたい良いんじゃないですかになりましたよね?」

お~、確かに説得力ありますね。トレンドの波に乗ってもすぐ競合が真似しちゃうからすぐどれをとっても満たされることになるな・・・。

「分析官さん、ファーストペンギンから売れた商品の事例を知りたい・・・」

「結構色々ありますが・・・、一番わかりやすいのはマウンテンバイクですかね。もともと、マウンテンバイクってものはなくて基本はママチャリみたいなのしか販売されていなかったんですけど、勝手に自転車を改造して山を駆け上ったり駆け下りたりしていた人たちがいたんです。欲しいものそのままのものが売ってない、つまりはその人にとって充たされてないからわざわざ、自転車を改造している。だったらその人たち向けの自転車を作ろうよ!となったのがマウンテンバイクの始まりです。」

なるほどねぇ・・・チャリンコを分解して山駆け回るなんて想像の域や流行からは思いつかないもんなぁ。そういったファーストペンギン。新奇事象(n=1)を見つけてあげることで、市場や人の充たされてない部分に向けたヒット商品を生み出すことが必要なんですね!

昔を思い出し、改めて理解を深めたぴかりん。さらなる知識の定着を求めぴかりんはまだまだ知識探求のたびに漕ぎ出すのであった!

がんばれぴかりん、まけるなぴかりん。ぴかりんの挑戦はまだはじまったばかり・・・。