INSIGHT LAB

AFTERコロナの「新しい時代の健康観」とは?? これからのウェルビーイングなインサイトをお届けする 自社レポート「NEW WELLNESS WAVE」

 朝晩はめっきりと冷え込む季節になってきましたね。秋はどこへやら…。皆様も身体の冷えやのどや鼻の不調にはご注意くださいね。今回も記事をご覧いただきありがとうございます。前回に引き続き、大堀です。今回は「ウェルビーイングなインサイト」について書いています。よろしくお願いいたします。

 先日、お笑いコンビ「エレキコミック」のやついいちろうさんのラジオの収録にお邪魔してきました。やついさんからは、長年芸人さんとして活動してきた人の包容力というか、色々な出来事を経てきたからこそのおおらかさや優しさを感じ、とても気持ちが温かくなりました。そんなやついさんは30歳になってから今までジムに通い続けることで体力を維持しているそうです。芸人やラジオの仕事などのハードスケジュールをこなすには、やはり体力に溢れた健康的な身体作りが第一だそうです。

 さて、今回はそんな『健康』に関連したデコムからのニュースをお届けしたいと思います。

「ウェルビーイングな世界」が待ち望まれている

 ニュースをお届けする前に、関連するタームを少々ご紹介したいと思います。昨今雑誌やネット上の記事でよく目にする『ウェルビーイング』という言葉を皆様はご存じでしょうか。

直訳すると、「より良く存在する(Well-Being)」ですね。個人から集団まであらゆる範囲において、「より良く生きること」を求めることが尊重されること。それぞれの「ありたい姿」や「もっとも価値を発揮できる状態でいられること」が認められ、求められ、発展させられ、援助される状態が達成されることが「心身の健康」であると定義し、それを達成することがウェルビーイングであると私は解釈しております。

この「ウェルビーイング」に関連して、情報学研究者であるドミニク・チェンさんが紹介している、アメリカの心理学者マーティン・セリグマンによると、ウェルビーイングが長期にわたって持続する状態を「フローリッシュ(開花する)」と名付けているそうです。

(参考記事) ウェルビーイング×テクノロジーの探究 |LEXUS
https://lexus.jp/magazine/20170519/1/tec_dominick_01.html

 まさに、あらゆる人々がそれぞれの姿で可能性を肯定され、求められ、認められ、美しく多種多様に花開いている世界がイメージされる素敵な定義だと思います。

生命に直結し、生活に肉迫し、行動の全ての原動力となるこの「健康」という大きなテーマにおいて、様々なメーカー様たちが日々より良い製品・サービスの開発を進めていらっしゃるかと思います。

世界的なコロナウイルスの蔓延の影響は、恐怖や怒り、悲しみや孤独などの意識レベルはもちろん、言葉にならない無意識のレベルにおいても、大きく人々の価値観を揺るがすことになりました。

 「社会的な存在として認められる」ことすら奪われてしまった自粛生活を経た人々が現在、どのような健康観をもち、ひいてはその健康観を通じてどのような理想や未来を描いているのか、「荒波に負けず、花開こうとする人々の姿をつぶさに見つめること」がこれからの健康的な、「ウェルビーイングな世界」を作るためのマーケティングにおいて肝要になることでしょう。

今回デコムではその「新しい健康観の波」をレポーティングした『NEW WELLNESS WAVE』を発表いたしました。こちらのレポートでは消費者の「新しい健康意識」に関連する新奇事象(n=1の定性情報)を大量に収集し、分析を行った結果を24個の観点にまとめております。

では早速どのような内容なのか、サンプルレポートを見てみましょう!

これからのウェルビーイングな世界の鍵となる『NEW WELLNESS WAVE』

 レポートには、いくつかの「健康観の波」をグループ化して紹介するページがあります。こちらのページでは、どのような健康観があるのか、そのイメージ画像、さらにはこの健康観が達成されるにはどのような「問い」を持つと良いのかがわかるように「ワークショップ・クエスチョン」としてまとめられています。

「問い」を意識して自社製品やサービスを通じて達成できることはないかを考え、下部にある健康観の推移の要件を満たしていけば、新しい健康観にあった製品・サービスをつくりだせる、というわけです。

「ワークショップ・クエスチョン」はどんなカテゴリの製品・サービスを扱う企業の方にとっても応用可能な形で記載されていますので、是非、これらの問いに対する「皆様のお仕事の領域の中でできること」を考えていっていただきたいと思っております。

「ピンポイント計算」というグループでは、要点を絞り、それ以外は適当で良い、というエッセンシャル志向な健康観が見て取れます。複雑で多岐にわたる選択肢の全てを必要不可欠なものとして絶対視するような健康観ではなく、要点を絞って「これだけ」というものを絞ってくれる、そんなウェルビーイングな世界を作ってくれる製品・サービスが待ち望まれています。毎日全ての要素を完璧にこなさなければならないような「大変な努力が必要な健康維持」というイメージを抜本的に更新する必要がありそうです。

 このページは各「ウェーブ」の詳細です。

「ざっくりポイントゲッター」という象徴的なターゲットイメージを紹介し、なぜその健康観が求められているのかを、従来の健康観からこれからの健康観と比較して紹介します。そのもととなったn=1事象や、背景になっている社会潮流も併記することで、新たな健康観を立体的に理解していただける構造です。

事象を見ていくと、59歳のデザイナーが「朝食の塩分だけ控える」ことで「夕食を好きなように食べられる」、悠々自適なライフスタイルを楽しんでいる情景が浮かんできます。こういった方にとっては、食生活全てを制限し管理するような健康スタイルではなく、毎日の一か所をピンポイントでタイトに締めあげるような「限定的なストレスや負荷」がかえって毎日の刺激にすらなっているような気さえしてきます。

「血圧や心拍数などを日常的に測定できるウェアラブルデバイスの普及」という社会潮流の中でも、「ピンポイントな行為が目に見える結果につながる(スコアに現れる)」ことが、こういった健康観をもつ方にとっては重要になってきそうです。

 

 本レポートではこのような新しい健康の波を24個ご紹介しており、さらにグループ分析、4象限による大局での新しい健康観の概要なども分析した充実の内容となっています。是非こちらのレポートをご参照いただき、これからのウェルビーイングな世界のための製品・サービスの開発にご利用いただければと思います。

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