INSIGHT LAB

【連載2回目】デコム入社1年目 ぴかりんの初心者なりにインサイトを探ってみた

好きな言葉はインサイト。皆さんこんにちはぴかりんです。

【前回までのぴかりん】
デコム入社一年目 ぴかりんの初心者なりにインサイトを語ってみた!

インサイトの定義・重要性を理解したぴかりん。しかし、「導入だから」という言葉で心が折れかけたぴかりん。
がんばれぴかりん。負けるなぴかりん。

「導入ってどういうことですか!?」

「とりあえず、定義と重要性は理解したよね?」

上司はあくまで冷静です。

「はい」

「じゃあ、どうやってインサイトを調査するか、わかってんの?」

価値から不満を引っ張り出す

デコムでは、商品の不満を直接的には聞きません。消費者の行動を分析し価値を抽出。その価値からみた時の対象商品の不満を見つけます。

「ちょっと何言ってるかわからない」状態、突入です。

価値から不満を紐解くって何ですか? パニック状態に陥るぴかりんを見かねた先輩が丁寧に教えてくださいました。

例を挙げて説明いたします。(※ご注意いただきたいのは、実際の調査はこれよりさらに細かく具体的に聞きます。あくまでざっくりご説明する上での例になります。)

お茶の不満を知りたい。となった場合、ほかの行動、例えば「コーヒーを飲んでいる人」を探してインタビューします。

「毎朝コーヒーを飲む理由は?」

「頭がすっきりして仕事に取り組めるからね!」

この「頭がすっきりして仕事に取り組める」が行動の価値になります。

では「頭がすっきりして仕事に取り組める」という行動から見た時にお茶ってどんな感じがしますか?

「ん~ご飯のお供って感じがして、すっきりって感じはしないよね。」

この「ご飯のお供感がしてすっきりって感じしないよね」が言語化できない不満、インサイトになります。

普通のインタビューで「このお茶の悪いところ上げてもらえます?」と聞いても「ご飯のお供感がしてすっきりしない」は出てきません。

これがインサイトの調査方法です。

なるほど・・・。価値から不満を引っ張るってのはこういうことを言うんだな。つまり、普通に聞いても出てこないから比較対象を出してあげることで不満を取り出す。ということか。

なんだ、簡単じゃないか。行動に価値を見出して比較して不満を出すなら俺でもできる。

「それは無理だな」と上司は不敵な笑みを浮かべて私を見た。

「どういうことですか!?」ぴかりんは、怪訝な顔をしている。

「価値を見出す行動は普通の行動ではない、ちょっと変わった行動を引っ張ってくるんだ」

ちょっと変わった行動とはなんなのか。次回、ぴかりんの運命やいかに。

がんばれぴかりん。まけるなぴかりん。インサイトを捉えるべくぴかりんの戦いが始まる。

STEP3に続く>>
デコム入社1年目 ぴかりんの新奇事象と初対面してみた!