皆さんこんにちは。ちょっと頑張ってカレーを作ったのですが作りすぎて3日連続カレーを食べ続けることになったぴかりんです。
しばらくカレーは食べたくないですね・・・。
先日、カレーはナンで食べるべきであると豪語された先輩から宿題が出ました。
「パーパスドリブン・パーパスブランディングを説明せよ!」
またカタカナきたー。普通に日本語で言えばいいのにと何度思ったことか・・・。
そんな不満を言っていても仕方ないので、ぴかりんは早速調査を始めた。
前回までのぴかりん
【連載10回目】デコム入社一年目ぴかりんのSDGsに触れてみた!
パーパスブランディングを企業が推す訳
パーパスブランディングという言葉を調べているとよくESG経営という言葉が出てくることに気づいたぴかりん。
ESGとは、企業が長期的成長を遂げるために社会への影響と自社の事業への影響この二つを軸に考えた経営の事ですね。
つまり、「社会の役に立ってますか?」という軸と「会社の利益になってますか?」の2つを考えましょうということですね。前職が金融系だったので奇跡的に知っておりました。
これに関連してESG投資という言葉もヒット!
2006年に国連で事務総長を務めていたアナン氏が投資家のとるべき行動としてESGを押したことがきっかけでしたね。
かなり簡単に言うと「投資をする時は、利益ももちろんのこと、社会貢献出来ているかどうかで投資対象を選ぶ!」と発言したのです。
現状、世界規模でみるとESG投資は3割くらいの規模ですが、日本では2014年からの2年間で投資金額は70倍にまで膨れ上がっているんです。
つまり「利益出てる!けど社会貢献出来てない→投資されない」という構図が出来上がります。ESGに力を入れれば投資家の資金が集まってくるわけですね。
そこで大事になってくるのがパーパス(存在意義)を見つける事。なぜ、「私の企業は存在しているのか」を明確にすることで投資家や社会、ひいては消費者から「あの会社はこういう存在意義があって社会に役立ってるんだな!」を確立させることが今求められているんです。
そのカギになってくるのが前回扱ったSDGsです。
将来世代の欲求を満たしつつ、現代世代の欲求も満足させられるような開発を軸においてあげることが大事になってきたということですね。
パーパスブランディング2つの要諦
かなり納得のいく説明。あ~私成長してますなぁ・・・。さて、先輩のもとへ向かいましょうか。
「概ねOK!じゃあ、これがどうやってインサイトに関わってくるかわかる?」
あ~、超ムズイ・・・。
「じゃあヒントをあげよう。孤食って今問題になってるけどどう思う?」
「そりゃ、誰かと食べたほうが良いと思いますよ」
「じゃあ、ぴかりんは家帰って誰かと一緒に食べるの?」
「いや~食べないっすね。独り身なので」
「そう、そこなんだよ。SDGsにのっとったパーパスを設定してあげても、そのパーパスに共感してもらわないと【その取り組み良いと思いますよ、まぁ私はやらないですけどね】になっちゃうのよ」
なるほど・・・つまりは「そのパーパスめっちゃいいっすね!そのためならその商品買っちゃうよ!」とお客さんの心を動かさなくちゃいけないといけないんだな。その流れで共感が大事になってくるわけか。
「その通り!そしてもう一つが【スナイパー】から【この指とまれ】に変わってきている!」
この指とまれと共感
スナイパーからこの指とまれ?
「ちょっと何言ってるかわからない状態」来ました~。
あー、先輩が説明したそうにこちらを向いている。
「パーパスにおいて必要なことは、さっき言ったけど共感が大事って説明したよね?今までのブランディングでは、社会における存在意義の価値は定義されていなくて、ブランド価値を定義してそれに合う消費者に焦点を当てていた。消費者を定めて【ズドン】というのが主流だったのよ」
なるほどね・・・。今までは、社会的存在意義なんて必要がなかったわけか。
「この指とまれは、社会的な存在意義をパーパスとして定義してあげることで【このパーパスに共感する人この指とまれ!】ってやることでそのブランドの商品を優先的に使ってもらおうとするんだよね。どんな企業があるか調べてみ?」
早速調べてみると出るわ出るわ。「Hair we go!」なんかは面白い。【令和の終活ヘアをもっと自由に】に共感する人この指とまれ!で139企業も集まってるよ。
「お、良いの見つけたね!でもね、それも伝えかたを間違えると全く響かないわけよ。例えば、省エネルックって知ってる?」
あー1979年にあったやつか。あれたしか全く広がらなかったよな。正直ダサくね?半袖のスーツって。
「そう。じゃあクールビズって知ってる?」
そりゃ知っとるわ。デコムでもやってるもんな。
「やってることは、冷房を使いすぎないようにしましょう!なんだけど、伝え方をミスると失敗するんだよ。その企業に合った伝え方を見つけるためにインサイトが重要になってくるんだね」
そうか、省エネルックも【政府良い事やってるな、まぁ私は半袖スーツなんか着ませんけど】になっちゃったわけだな。
そのうち出し方を失敗しないためにも【消費者が共感できるブランドパーパスを設定する必要がある】というわけですな。
その、共感を見つけるために【インサイト】大事ですね!ってなるわけか。
新たなカタカナ語【ブランドパーパス】を習得したぴかりんであった。
がんばれぴかりん、まけるなぴかりん。ぴかりんの成長はまだまだ始まったばかり。
>>>STEP11につづく
【連載12回目】デコム入社一年目ぴかりんの行動経済学を語ってみた!